SCMラベルとは?利用目的や必要な場面をわかりやすく解説!
INSIGHTS

SCMラベルとは?利用目的や必要な場面をわかりやすく解説!

「物品取引をしているが、SCM ラベルという言葉が出てきてわからない」「SCMラ...

SCMラベルとは?利用目的や必要な場面をわかりやすく解説!

「物品取引をしているが、SCM ラベルという言葉が出てきてわからない」「SCMラベルとPDラベルがあるけど違いは何?」

実際に物品取引をしていて物流業務をするときに「SCMラベル」という言葉が出てきて困っている方は、こんな事で悩まれているのではないでしょうか?

そこで今回は、SCMラベルの役割について紹介します。この記事を読んで、SCMラベルを正しく運用できるようになりましょう。

SCMラベルの特徴

SCMラベルの特徴

SCMラベルとは

SCMラベルはShipping Carton Marking、またはShipping Container Markingの略で、「出荷梱包表示ラベル」と訳されます。

出荷する際に梱包した商品や納品箱に貼られ、表面にバーコードが表示されている納品ラベルのことです。

SCMラベルはオンライン上での荷物管理が可能なラベルで、ラベルに印刷されたバーコードを読み取ることにより検品から出荷指示まで物流における管理業務を円滑します。

またSCMラベルを利用することで、商品を受け取った側が箱を開けなくても、中身の詳細や、伝票番号を確認することが可能になるのです。

よく使用されるSCMラベルは、用紙サイズにより、A1ラベル、B1ラベル、C1ラベル などがあります。

【主なSCMラベルとサイズ(縦×横)】
A1ラベル 50㎜×85㎜
B1ラベル 60㎜×92㎜
C1ラベル 80㎜×115㎜

SCMラベルの目的

SCMラベルの最大の目的は、伝票を使用しない伝票レス運用するために、梱包箱に梱包番号を付加し、梱包箱を管理することにあります。
また、梱包箱を使用していない場合は、商品を梱包している梱包材に直接貼付されます。

SCMラベルは、検品時のバーコードスキャンと梱包箱の内容を確認するためのもの。
伝票と商品を一緒に納品する伝票運用の場合でも、伝票レス運用と併用して運用している場合、運用の共通化と出荷元・納品先・納品日の判別のために必要になります。

SCMラベルの使用方法

SCMラベルは下記の手順のなかで使用されます。

  1. 出荷元は検品予定データを元にSCMラベルを発行する。
  2. SCMラベルを梱包箱の決められた箇所に貼る。
  3. 梱包箱に貼ったSCMラベルのバーコードを検品システムで読み込む。
  4. 梱包箱に入れる商品のバーコード(あるいは値札)を検品システムで読み込み納品明細データを作成する。
  5. 商品を送付し、同時に作成した納品データを納品の前にオンラインで伝送する。
  6. 納入先は貼られたSCMラベルを読み取り、バーコード読取情報と照合して、入荷検品する。

なおSCMラベルは、印字したものを購入することができる場合もあります。

また、自社で印字する場合は、別途ラベルプリンタとSCMラベル印字ソフトの追加投資が必要です。
さらに、自社で印字したSCMラベルは、使用する前に各チェーンストア(小売)で読み取りテストの承認を受ける必要があるので注意しましょう。

SCMラベルの媒体の購入費用は安くないので、購入先をよく比較・検討することが重要です。

SCMラベルの利用シチュエーション

実際にSCMラベルはどんな場面で利用されているのでしょうか?

SCMラベルは物流倉庫だけでなく出荷先の在庫管理、発注から配達までのすべての過程で活用されています。
例えば、スーパーやコンビニなどチェーンの量販店では在庫管理から不足商品の発注までシステム上でオンライン管理しており、ほぼ全てを自動発注で行います。

これら小売業からのデータを物流管理会社やその倉庫と共有して、自動で発注から出荷まですることをEDI(Electronic Data Interchange)と呼び、さらにそのEDIデータを小売業と物流業、また製造業とも共有し製造から販売まで管理できるシステムのことを流通BMS(Business Message Standards)と呼ばれます。

SCMラベルは、商品のデータを上記EDIやBMSシステムと連携させるために、商品の内容や数、出荷先など直接確認できる文字情報だけでなく、読み取ることで発注データや宛先、数量や出荷予定などがわかる管理バーコードやQRコードなどが印刷されています。

したがって、物流倉庫で梱包されSCMラベルが貼られた箱は、小売店に到着し店舗スタッフがバーコードを読み取り、すぐに在庫反映させることが可能となります。

またネット通販のamazonでは、1人の顧客から複数点の商品を購入する注文が入った時には、そのすべての注文を1人のスタッフでピッキングするのではなく、商品の保管棚の近くのスタッフに直接ピッキング指示が飛ぶようになっているので、結果的に無駄な動きが少なくなり作業の効率UPに寄与します。

そしてピッキングされた商品はSCMラベルが貼られたコンテナに集められ、倉庫内のラインを流れる際にラベルが読み取られ注文ごとにまとめられます。
それを検品スタッフがチェックし、最終的に梱包された商品にさらに出荷用のSCMラベルが貼り付けられます。

その出荷用のSCMラベルが出荷最終ラインを通ることで、amazon側から出荷された情報が共有され、顧客に出荷完了の連絡をする仕組みになっています。

SCMラベル・PDラベルの違い

PDラベルとはPhysical Distribution Labelの略です。

SCMラベルは荷物データが紐付けされていて、オンライン上で物流管理ができるラベルですが、PDラベルは荷物をオンライン上で管理ができないいわゆるオフラインで荷物を識別するためのアナログな管理ラベルそのものの事を指します。

PDラベルのラベルサイズは、Aパターンが50×85mm、Bパターンが60×92mm、Cパターンが80×115mmで、SCMラベルと全く同じです。

SCMラベルを正しく理解して上手く使いこなそう!

SCMラベルを正しく理解して上手く使いこなそう!

以上、SCMラベルについて説明しました。

物流の世界では、SCMラベルなどの活用により、さらにペーパーレス化進んでいきます。
現代のようにペーパーレス化した業務の中では、物流のアウトソーシングが非常に大きな助けになってくれ欠かせない存在になっています。

我々は、「物流をもっとシンプルに。」を目指す”デジタルフォワーダー”なので、ぜひ資料請求をしてみてくださいね。

https://portrich.com/contact/

Contact us

Portrichの資料請求・サービス利用や取材依頼に関するお問い合わせはこちらから

資料請求
お問い合わせ

Transportation

輸送サービス
船のイラスト
コンテナのイラスト
飛行機のイラスト
トラックのイラスト

Logistics Management

国際貿易マネジメント
デバイスのイラスト
紙のイラスト
倉庫のイラスト
保険のマークのイラスト